target audience: TECH SUPPLIER  Publication date: Sep 2024 - Document type: Market Perspective - Doc  Document number: # JPJ51515524

2024年 国内ITサービス市場 主要ベンダーのビジネス動向:ベンダー売上に一定の影響をもたらし始めた「プロダクト指向」のサービス

By: 

  • Masaru Muramatsu Loading
  • Takuya Uemura Loading

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Abstract


本調査レポートは国内ITサービス市場におけるベンダーのビジネス動向およびベンダー間の競合状況について、主要サービスベンダー各社に対して行った調査や、多様なリソースから収集した情報を総合し、定性的および定量的に分析した結果をまとめたものである。また、国内ITサービス市場における主要ベンダーの2023年12月期あるいは2024年3月期の国内ITサービス売上額を、IDCの定義に基づいて、3つのサービスセグメント別/6つの産業分野別に推定している。さらには、各ベンダーの事業動向/ビジネス動向をプロフィールとして掲載している。

2023年度は、コロナ禍前の水準への企業活動の回復、その他外的要因などを背景に、既存システムのクラウド移行/モダナイゼーションおよび、デジタルイノベーションの実装に向けた案件が活況となった。この結果、主要ベンダーの2023年度の国内ITサービス売上額は全社プラス成長となり、2024年度も堅調な受注推移を示している。他方、デリバリーリソースの逼迫が主要ベンダー共通の継続的な課題となっている。このような市場環境から、主要サービスベンダーは、一定の規模に成長しつつある「プロダクト指向」のサービスビジネスのさらなる拡大、リソースマネジメントの強化、に取り組んでいる。加えて、開発生産性向上に向けたAI(Artificial Intelligence:人工知能)の活用は当然に、提供サービスの付加価値向上に向け、ユースケースベースのAI実装支援サービスの展開が始まっている。

「従来のIT向けのサービス需要の逓減によって、国内ITサービスベンダーは中期的なビジネスモデルの転換を迫られており、プロダクト指向のサービス拡大は主要サービスベンダーの成長戦略の一つとなっている。今後、プロダクト指向のサービスの対となるコンサルタティブアプローチ、および同サービス提供におけるAI活用およびAI適用による付加価値創出の巧拙、その前提としてリソースマネジメントによる成長領域への人材シフトとスキル変革が主要ベンダー間の競争優位を左右する」とIDC Japan、Software & Servicesのシニアリサーチアナリストである村松 大は述べている。



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