target audience: TECH SUPPLIER Publication date: Oct 2024 - Document type: Market Perspective - Doc Document number: # JPJ51512824
2024年 国内IT市場 ユーザー企業におけるチャネル利用動向分析と地場SIer/販売代理店の施策
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Abstract
本調査レポートは、国内IT市場の中でも企業部門のチャネル利用状況や動向を調査、分析してまとめたものである。2024年2月に実施したユーザー調査の結果に基づいて、PC、サーバー、ソフトウェアにおける国内企業の販売チャネルの利用動向について分析を行うと共に、主要なベンダー、地場の販売代理店、SIerに対するヒヤリング調査の結果から販売チャネルの担い手である販売代理店、SIerにおけるビジネス拡大の取り組みに関して分析したものである。さらに、本調査レポートでは企業分野におけるデバイス、インフラストラクチャ、ソフトウェアの販売チャネル別のIT支出規模、および主な販売チャネルの概況を併せて提供している。
国内IT市場全体では、堅調な拡大を見込んでいるが、大都市圏以外の地域(北海道/東北地方、北陸/甲信越地方、中国/四国地方、九州/沖縄地方)のIT市場では、経済回復の遅れなどもありプラス成長ながら低い成長率に留まるとみている。そのような状況の中でも、大都市圏以外の地域の企業においてもデジタル化、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが開始しており、IT市場拡大に寄与することが見込まれる。したがって、地場の販売代理店、SIerはユーザー企業のデジタル化、DX支援の役目を担うことがさらに重要になる。
特にSMB(Small and Medium-sized Business:中堅中小企業)、大都市圏以外の地域の企業では、ITリテラシーが低く、デジタル化の意向はあるものの、自身での推進は困難なことから、外部の支援を求めており、その中で日頃から取り引きする販売代理店、SIerがその窓口となっている。しかし、その地場の販売代理店、SIerではデジタル化、DX推進を支援するノウハウを持ち合わせていないため、ユーザー企業のデジタル化、DXが進まないケースも多い。したがって、IDC Japan、Verticals & Cross Technologiesのリサーチマネージャーである市村 仁は「ITサプライヤーは、大都市圏以外の地域の販売代理店、SIerに対して、デジタル化、DXソリューションの提供だけでなく、DXの推進、デジタル化を目的としたコンサルテーション支援が必須となる」と述べている。