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Publication date: 25 Apr 2024

2024年 国内AIシステム市場予測を発表

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Japan, 2024年4月25日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役社長:村橋俊介、Tel代表:03-6897-3812)は、国内AIシステム市場予測を発表しました。

2023年の国内AI(Artificial Intelligence:人工知能)システム市場は、市場規模(エンドユーザー支出額ベース)が6,858億7,300万円、前年比成長率は34.5%となりました。2023年はGenerative AI(生成AI)の商用化が本格的に進みました。特に、金融業や製造業、流通サービス業など、さまざまな業界で生成AIを活用した実証実験が多数実施されました。生成AIの利用目的は、テキストや画像、動画生成、プログラミングコード生成など多岐に渡ります。国内企業は生成AIに対する積極的な姿勢を示し続けており、生成AIに関わる市場や業界の動きが活発化しています。たとえば、クラウドメガベンダーによる独自モデルの開発や、生成 AIの構築を支援するプラットフォーム製品が相次いで発表されています。また、オープンソースモデルが発表されると、ほどなくしてクラウドメガベンダーのAIプラットフォームでこれらのモデルが利用可能となり、瞬く間に同モデルを参照したカスタムモデルがユーザーによって構築されるなど、同市場では需要と供給の連鎖反応が起きています。これらの背景により2023年のAIシステム市場は、同市場の46.6%を占めるソフトウェア市場が前年比で33.4%増加し、同市場の継続的な成長の主要因となりました。同時に、AIシステム市場の25.0%を占めるサービス市場が前年比で57.6%増加し、同じく28.3%を占めるハードウェア市場が前年比で20.7%増加し、併せて市場全体の高成長を支えています。

2024年の国内AIシステムの市場規模は、前年比31.2%増の9,000億6,300万円と予測しています。AIモデルを構築する先進的な企業グループは、デジタルビジネスを見据えた独自生成AIモデル構築のための大規模な実証実験と、本番運用に向けた投資を加速させます。また、2023年は限定的な利用に留まっていたAIモデルを使う企業グループにおいても、簡易なモデルの作成や、生成AIの組み込みアプリケーションの導入が加速し、AIシステムの需要がさらに高まることが見込まれます。同時に、先端技術をas a Serviceとして市場にいち早く投入したい企業によるスタートアップへの追加投資や企業買収、市場への製品の連続的な投入により、同市場はなお一層活発化し競合状況が増すとIDCではみています。AIシステム市場は、2024年は前年に比べると成長スピードはいったん減速しつつも、2025年に再度成長率が上昇し、2023年~2028年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は30.0%で推移し、その結果2028年には2兆5,433億6,200万円になるとIDCでは予測しています。

IDC Japan株式会社 Software & Services リサーチマネージャーの飯坂 暢子 は「新旧の要素技術と知的財産や人的ネットワークを相互に生かすことで、総合的に価値連鎖を起こす新市場を見出す必要がある」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した「国内 AI システム市場予測、 2024 年~ 2028 年 」にその詳細が報告されています。本調査レポートは、国内AIシステム市場の2023年の実績と2024年~2028年の予測を提供しています。

(本レポートの詳細についてはIDC Japan へお問い合わせください)



<参考資料>

国内AIシステム市場 支出額予測:2023年~2028年



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